夜が暗くて怖いもの、という感覚

今日はちょっとまじめな話。

先日「絶対に明るいうちに戻って来るね!」と固く約束して自転車で友達の家に出掛けた長男が、日没を過ぎても帰ってこない日がありました。

実はママ友からLINEで「もう暗いから送ってあげるし、うちでご飯食べさせるよー」とありがたい連絡をもらっていたのですが、どうも着信に時差があってその時点では確認できず、私もドタバタしていたもので、こちらからお友達宅に連絡を入れるでもなく、頭に鬼の角を出しながら迎えに行って、玄関先で「あんた、約束が違うでしょう!!外はもう自転車で帰れなくなるほど暗いのに、かぁちゃんに連絡しなきゃとか考えなかったの?」と叱る一幕がありました。

また別の日には、15:30にバイバイしたはずのお友達のママから、「もうすぐ日が暮れるから、帰るように言ってー!」とメールがあり、「あれ?うちにはもう居ないけど・・・探しに出ようか?」ということも。結局、本人は自宅敷地内には居たらしくて、大ごとにはならなかったのだけど、夏至の頃に比べると日が短くなり、18時すぎには真っ暗になるようになりましたからね。

まだまだ外遊びできる季節ではありますが、親も子も油断しちゃいけないなと改めて思う出来事×2でした。でも、親の態度で子どもたちにも「あ、暗くなったときに所在が分からない状態なのは、まずい」と伝わったことでしょう、とりあえず。

 

最近、未成年の凄惨な事件があり、こういう事件が起こる度に責任の所在が問われ、いろいろな立場から非難だったり擁護だったり、ありとあらゆる意見が出されます。私も多くの意見を目にして、本当に考えさせられるのですが、片田舎に暮らす者として個人的に思うのは、もっと根本的なこと。

本来、夜は真っ暗闇になるので、人間にとっては怖い時間帯であるはずだってことです。

子どもだからとか、大人だからとかではなく、シックスセンスを信じる/信じないに関わらず、人間は何もない自然のど真ん中で、丸腰でポツンと夜を明かさなければならなくなったら、多分本能的に怖いはずです。

でも今の時代、特に都会は、日が暮れたのもあまり意識しなくていいくらい、街全体が明るくて、お店はいつまでもやっていて、習い事も遅い時間までやっていて、交通機関の終電も深夜で、あまり怖さを感じなくて済むようになっている。それが都会の利便性なのかもしれないけど、人間の営みとしては、やっぱり不自然に思えてならない。

「犯罪の危険性が高まるから、夜は子どもはなるべく外出しないように」とはよく耳にするけど、「夜そのものが怖いもの」って感覚は、今は大人も薄いのでは?

親の教育がとか、親子関係の問題とか、子どもの居場所とか、安全さえ確保されれば云々とか以前に、人間の感覚自体がマヒしてるんじゃないかなーと思います。

 

それを痛烈に感じたのは、今からもう15年くらい前のことです。環境教育系のキャンプのボランティアで静岡の山奥で過ごし、夜はヘッドライトなしでは生きていけないような生活を1週間弱過ごしたあと、友人と会うために夜の銀座に出向いた時。ネオンと外灯があまりに明るすぎて、めまいが起きそうなほどのショックを受けた記憶があります。

自然の摂理に逆らって繁栄する人間社会への、違和感。

たまに、登山や山菜採りの最中に行方不明になった人の捜索が、夜になったため続行不能になって、朝までいったん打ち切りっていうニュースがありますよね。あれ、都会の人には理解できないんじゃないかな、と時々思うことがあります。人の命がかかってるんだから、ライトつけてやれよって思う人いるんじゃないかなって。

でも実際、山や森に夜入るって、救急隊にとっても命取りになりかねない。視界が効かず、人間の能力も十分に発揮できず(人間は夜行性ではないし)、場合によっては判断能力も狂わせる。クマなど動物の存在だって脅威。夜って本当に怖くて危険ものなんですよね。

都会だと、夜の犯罪を未然に防ぐために、外灯をたくさん設置するのはとっても重要なことだと思いますが、それが人間としての本能や感覚を麻痺させる一因かもしれない・・・とも思うこの頃。夜が昼間みたいに明るければ万事OK、ではないはず。

DSC_1685この写真は昨年11月のもの。

今はまだ木々に葉があってこんなに寒々しくないけど、美しい夕暮れのグラデーションのあとは、もちろん暗闇が訪れます。風に木々が揺れる音だけでなく、ガサゴソという不自然な音には、動物や鳥の気配も感じて、この森で自力で生きる命の強さと人間の弱さを思い知らされる。。。

夜の闇を怖いと思う経験って今の時代、大事なんじゃないかなぁ。昔はあえて経験なんて言わなくても、そういう環境の中で毎日を生きていた時代があったんだろうけどね。

かくいう私にとっても夜の街は確かに魅力的なときもあるけれど。でも、夜暗くなってから外に出ていくちょっとした不安や後ろめたさと、夜家にいて家族が揃わないがゆえに感じる心細さや寂しさ、心配と。大人、子ども、その狭間で揺れ動くティーンエイジャー、いろんな立場で抱く夜をとりまく感情を、しっかり感じ取れる人間でありたいなと思います。


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